日常生活を送るうえで中々意識しませんが、建物における電気設備のひとつに「配線ダクト」があります。

当然ですが、建物が大きさに伴い電気設備の規模も大きくなり、その配線も複雑になっていきます。通常配線ダクトのあるスペースは「ダクトスペース」や「設備スペース」と呼ばれる場所に集約されていることが多いです。規模が大きいとその分配線が複雑になり、乱雑かつ無計画に設置するとスペースを無駄にしてしまうほか、ノイズなどの不具合が生じる可能性もあります。

そのため、配線ダクトの見た目の美観を保つことは、建物を訂正に維持管理することにつながります。そもそも配線ダクトとは、複数の電気配線を建物のフロアの一か所に集約してまとめて管理できるようにしているスペースで、上下階と同じ位置に置かれて、建物を縦方向に貫いて設置されるケースが多いです。これは、縦方向にスペースを集約することで、各フロアにおける水平方向の配線ロスを軽減するためです。配線ダクトの主な目的は、電線を露出させないことで電線自体を保護することです。

これは建物内観の美観を保つことだけでなく、経年劣化や物理的な外部からのダメージを防ぐ目的があるためです。規模が大きくなるほどその役割は重要で、日ごろから適正に管理されていることで、災害発生時や不具合が起きた時に迅速かつ確実に復旧作業を行うことができます。そのため、美観を維持することは、見た目だけではなく機能上重要な役割があります。