lanケーブルの性能を表す「伝送帯域」とは?

パソコンをインターネット接続する際に欠かすことのできないlanケーブルですが、パソコンやルーターなどと比べると軽視されやすい製品です。

しかし、通信速度に問題がある場合、lanケーブルの性能が低いことが原因である可能性があります。lanケーブルの性能は主に通信速度で評価されますが、それと同様に重要な値に伝送帯域があります。伝送帯域はデータ通信を行う際に使用する周波数の幅を表す値で、単位はヘルツ(Hz)が用いられます。短時間に多くのデータを送るには、高い周波数を使用する必要があります。また伝送帯域は、水道の蛇口やパイプに例えられることがあります。

蛇口やパイプが太いほど一定時間により多くの水を出すことが可能となるように、伝送帯域が広いほど一定時間に送ることができるデータ量は多くなります。lanケーブルの性能はカテゴリー(CAT)によって異なり、数字が大きくなるほど性能と価格が上昇します。現在、主に使用されているカテゴリーは、伝送帯域が狭いものからCAT5からCAT7まであります。CAT5は最も狭く100MHzですが、最も広いCAT7は600MHzに対応しています。

インターネット環境を整える際に注意することは、通信速度は最も性能の低い製品に合わせた速度しか出ないということです。例えば、過去に使用していたCAT5のlanケーブルを最新のインターネット環境で使いまわした場合、100MHz以下の速度しか出ません。したがって、回線速度やルーターなどの機器に合わせた性能のものを選ぶ必要があります。

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