結束バンドは、主に複数のケーブルを束ねる際に使用します。
これ以上考えられないほどシンプルな構造ですが、とても丈夫に出来ており、簡単な作業でしっかりと固定することが出来ます。実際屋内外で引く、いくつかのケーブルをまとめたり、機器の内部の電気配線の束をまとめる時にも使います。さらに日曜大工においては応用的に使われるなど様々な方面で活躍しています。
ところで、結束バンドはただケーブルを束ねるだけにとどまりません。ある性質を持たせたことにより、品質管理が高く求められるところで使用されるようになりました。その性質を持ったタイプは、食品加工の現場において使用しています。その中にある加工用の機械です。そういった機械は可動する部分があり、動作のたびに電気配線が曲がるなどして力がかかることもあります。
その配線を結束バンドで束ねている場合、少なからず力が伝わってきます。結束バンドの多くは合成樹脂で出来ているため柔軟性があり、多少の力がかかったぐらいでは破断するようなことはありませんが、長期間繰り返し力が加わると破断の可能性は高くなっていきます。万が一破断しその破片が加工している食品に混入すると大変です。
そのため、鉄系の成分を含んだタイプが登場しました。その成分を含むことによって、食品の内部に入ってしまっても金属検知機で発見することが出来ます。一般的な合成樹脂製のものでは発見出来ませんが、それなら検知出来るので安心です。このように結束バンドには一般的な用途以外で使われる特殊なものもあります。